前回のエアコンを購入するお話の続きです。
エアコンの畳数の選び方
カタログを見たり、お店の展示されているエアコンの下には『おもに〇畳用 冷房:〇〇~〇〇畳/暖房〇〇~〇〇畳』や『冷房能力〇.〇kW(〇~〇畳)』などと表示されています。
例えば、おもに8畳用(2.5kW)冷房:7~10畳/暖房6~8畳)のエアコンの場合、
冷房 | 暖房 | |
木造 | 7畳 | 6畳 |
鉄筋 | 10畳 | 8畳 |
これは冷房は木造で7畳、鉄筋コンクリート造で8畳、暖房は木造は6畳、鉄筋コンクリートは8畳の能力がある事を表示しています。
一般的には、この表示を目安にエアコンの大きさを選びますし、電気屋さんでもエアコンの相談をすると畳数を聞かれるだけです。
エアコンの畳数
エアコンを選ぶときのこの畳数は、ただ部屋が大きい、小さいだけでしか選びようがありませんが木造住宅で言うと、この畳数は断熱材が入っていない古い家の畳数です。
同じ容量の冷蔵庫を今から10年前(2010年製)の物と、2020年の省エネ冷蔵庫と比較すると年間電気消費量が約半分になっています。
車も10年前の普通乗用車と現在のハイブリッド車と比べると燃費が1.5倍くらい良くなっている物もあります。
ですので、古い家と今の基準で建てられた家とでは、断熱性能が違ったりするのに畳数だけの選択をするというのはちょっと…
適切な畳数は?
家の断熱性能は、建築に携わっていない人には『良い』『普通』『悪い』くらいしか分からないと思います。
僕が参加している団体で行っている「うちエコ診断」で、受診者の方に伺って「断熱をしっかりお願いしましたので、高性能だと思います」とおっしゃられる方でも詳しくお話を聞くと、性能は様々。
建築関係者が建物を実際に見るのが一番わかりますが、そうでない場合は確認申請の図面や住宅性能表示や長期優良住宅、フラット35などの図面や申請書を見るとわかります。
それによって建物の仕様がわかれば、そこから建物の断熱性能を確認する事ができ、それによって適切なエアコンを選ぶことができます。
まとめ
エアコンを選ぶときは、畳数だけじゃなく、建物の断熱性能も大きく影響します。
という事で、次回以降、建物の断熱性能からエアコンを選ぶ話を進めたいと思います。